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「楽しきすみか」 終のすみか見学記 ゆいま~る伊川谷

2001年からはじめた「終のすみか」探しも9年経ちました。

医療や介護の施設、住宅、ホテル等々、建物だけでは何も解決しないことは判っているものの、目の前に横たわり自分たちの問題でもある社会問題になにか答えが出せないか?と、あちこちいろいろなすみかを見てきました。北欧は社会の制度や住宅事情が日本と異なるのでそのまま持ち込めないですが、当たり前を当たり前にやっているところが刺激的でした。。。


ところで今回の見学は長年、終のすみか探し活動にお供させてもらっているを「NPO法人くらしとお金の学校」理事長の長沼和子氏と文化学院で教鞭をとられている長沼行太郎氏との同行で実現しました。
私とはまた異なる視点でコメントを掲載されていますのでそちらも参考にどうぞ。


施設は完成期医療福祉を唱える医師 神代(こうしろ)氏らが設立した「社団法人コミュニティーネットワーク協会」が100年コミュニティー構想のもとで完成させた「ゆいまーる伊川谷」。

神戸三宮駅から25分という神戸市西区にある適合高齢者専用賃貸住宅です。
入居条件は60歳以上であればOKで夫婦はもちろん、兄弟、親子でも住めます。

まずは私の感想から。


詳しくはこちらへ




ここは立地と建物といったハード以外は最高点!だと思いました。

コミュニティネットの優れた経営理念と、2年かけて地元の方々を巻き込んで築かれた非常にきめ細かい運営方針。
透明性が高く信頼のおける住宅であることは昨年10月完成(77戸)の住居が既に入居率90%を超えていることで証明されているように思います。

建物が立派でも、運営が優れていないものは魂の入っていない仏のようだ、とは友人の弁。



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地下鉄「伊川谷駅」の目の前に建物があります。

エントランスの向こうには駅の高架が見えます。近い!!!
周辺は新興住宅地によくある、ありふれた場所ですが、駅に隣接しているため買い物には気軽に電車を利用できる良さがあります。
入居者のみなさんはよく三宮まで買い物に電車で出かけられるそうです。


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建物全体は14階建ての高層部と低層部の組み合わせで成立しています。
これは公開空地などを確保することで容積率、高さの緩和を受けるために、棟を分割せざるを得なかったのだそうです。



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住宅街に面した駅の反対側入り口は低層で、食堂と、図書室が面しています。



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駅側の一階には小規模多機能型居宅介護、訪問看護ステーションなどがテナントとして入っています。



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一方、住宅街の一階には一般の方々でも利用できる食堂があり、定期的にコンサートなども行われているとのこと。
神戸という土地柄か、タカラジェンヌのコンサートも企画されているそうです。




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地域の方でも自由に利用できる図書室があります。



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入居者さんたちが持ち寄った書籍で埋められていますがその中には貴重な高級書籍も含まれていました。
よく近所の学生も利用しているそうで、確実に地域交流が進んでいるようです。
もともと何も無かったこの地に2年かけて地域の住民の方を交えて地道に信頼を築いていった証でしょうね。
素晴らしいです。



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案内して頂いた部屋は最上階の角部屋で眺望は良かったです。
毎日の安否確認と緊急通報も整備されています。



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バルコニーからの眺めです。



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安否確認に使われるエレベーターホールに設置されたホワイトボードです。




実際の建物見学と副ハウス長の古賀さんのとても丁寧な、しかし確信に満ちた説明を伺いながら、とてもすがすがしい気持ちになりました。
運営上、とても細やかな配慮が随所に感じられ、よく検討されてきたことを感じました。
しっかりした理念の元でぶれることなく確実に地域コミュニティーづくりを実践されていることに驚きを感じます。実現手法としても「100年ファンド」を実践し、成功させているとのことです。

古賀さんの現場における情熱と神代医師、高橋氏を始めとする全体を見渡す力の結集で、さらなる地域コミュニティーが育つことを願って止みません。

それだけに惜しいのは建築空間が、とおり一辺倒で工夫が感じられなかったことが残念でした。

2010年2月7日見学
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by arnet-yama | 2010-02-10 01:52 | コラム
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